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「殺風景」感想 その4 
うわー(゜o゜)感想書きあげないうちに、千秋楽から2ヶ月以上経ってしまった!!
これがラストと思うんだけど、どう書いてもしっくりこなくて、なんと下書きだけで4つもたまってるww
これだけ経っても、頭の中にあの時の印象がしっかり残っているのがすごい。
インパクトが強いとは思ったけど、ここまで強烈に爪あと残すとは恐るべし!

今こうして思い返しても、やっぱり「殺風景」好きだったな~と思う。ストーリーは全然楽しくないのに不思議だけど。
でも、終わってよかった!とも、同時に思う!!

最初に見た時、一幕の途中でしんどくなっちゃって。ちょっと逃げ出したい気持ちになってた。
それが、最後まで見たら、なぜか救われた気持ちになっていて。
ハッピーエンドでも、希望が見えるような終わり方でもないのになんでだろうっていろいろ考えたけど、今になってみると、それは「終わり」があったからなんだと思う。
見てる人も演じてる人も幕が下りればこの世界から解放されるんだとわかって、心からホッとすることができんだと。
終わりがありることがこんなに嬉しく思えるなんてね。

それと、作品の中で憎しみ合ったり、殺したり、そんな登場人物を演じてたみなさんが、カーテンコールの瞬間仲間の顔になるの。
そして、孤独と切なさを抱えていた姿から一転、まん中に立つ光くんのしっかり上を向いた凛々しく輝いた姿。
それを見た時に、すごく温かい気持ちになれて。
この場にいれてよかった。もっとこの輪の中にいたいって思った。

こうして光くんがこの場に立っているのは、もちろんものすごい努力や稽古を積んだ自分自身の力によるものだけど、周りの力に守られて支えられているのも大きいんだなってひしひしと伝わってきた。
周りの人たちに生かされているんだなって印象を、強く受けたんです。

最初見た時、一幕の冒頭で光くんと他の役者さんとの差が歴然で愕然としました。
正直、他にもっとうまく演じられる役者さんがいたのでは、、、と思ったくらい。
それが、次に見た時は全く気にならなくなっていたんです。その成長ぶりに驚きました!
そして、ラストのシーン。暗い穴の底からもがいてもがいて這い上がって、必死に手を伸ばして何かを掴もうとするその姿。これは光くんそのものだと思いました。

この作品に臨む光くんは、何も持たずに未知のジャングルに放りこまれたようなものだったでしょう。
恐怖心を乗り越えて一歩踏み出したものの、どうして進めばいいのかわからない。頼れるものは自分の身体一つ。
そんな追い込まれた状況から、がむしゃらに上を目指してもがいて這い上がってっきた光くん。

上へ上へと希望に満ちて伸びていく光くんと、下へ下へと破滅の道をたどってしまう役柄とは真逆ではあるけれど、心の奥底から求めて掴もうとする魂の叫びは重なり合うんだなって思った時、あぁこれは光くんじゃなきゃできなかったんだと思いました。
演じちゃダメなんですね。ギリギリまで追い込まれた中で生まれる感情じゃないと伝えられないものを光くんは託されたんだと。

そして見事に辿りついたんだね、光くん。
あの舞台にいる光くんは、心の奥の奥までさらけ出しているような無防備でむき出しな姿でした。
こんな光くんを見られるなんて、こんな機会に巡り会えるなんて、震えました。

この稔とクニオは二度と現れないのでしょう。次に同じことを求められても、きっとその時はもう演じる光くんになっているんだと思います。
共演の大倉さんが「役を演じる方が怖くない、それよりコンサートの方がそのままの自分だから怖い」とおしゃってましたが、それは大倉さんが舞台ではうまくはぐらかす術を身につけているからじゃないでしょうか。
コンサートの光くんはまさに、はぐらかし方を知っているように感じていました。
だから今回、生まれたての赤ちゃんみたいにすべてをゆだねた光くん。よくぞ覚悟したなって感動しました。

そしてそんな生まれたての赤ちゃんを導いたキャストやスタッフのみなさんにまた、感動です。
惜しみなく栄養を与えて愛情注いで見守っていたから、すくすくと育つことができたのでしょう。
厳しい稽古中も公演中も、テレビで見る光くんに悲壮感は全く無く、とてもいい顔してました。
そんなことからも、どれだけ素晴らしい環境で大切に育てられてるか感じとることができました。

きっとそういった“絆”がぬくもりとなって伝わってきて「殺風景」に惹かれたのだと思う。
そして一見絆とは無縁のようなストーリの中にも、実は、稔と家族だったり、クニオと母親だったり、モグラの仲間だったり、ミチコさんと店員さんや常連さんだったり、刑事さんと息子さんだったり、いろんな絆がびっしり詰まっていて、すごくうっとしいけどなんか落ちつくというか、人間らしいなって思った。
よくも悪くも、いろんな人と関わって、いろんな絆の中で生きてる。それが人間なんだと教えられた気がしました。

劇中、ここのこの人はどういう思いだったんだろうとか、この時本当はなんて言いたかったんだろうとかすごく答えを聞きたくなったけど、それもわからないのが人生なんでしょうね。
殺人などどいう日常からかけ離れた題材なのに、生きることがいかにあいまいで普遍的なことの繰り返しかを知ることができた。そんな作品でした。

とても楽しませていただきました。
スタッフ、キャストのみなさまありがとうございました!!

そして、一緒にその時間を過ごしてくれたお友達も本当にありがとう。
より素晴らしい時間になりました!!

またいつか違う作品ですてきな時間を過ごせたら嬉しいです。

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